書籍「誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣」から、内容を一部ご紹介しています。
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クラウド利用のリスクに触れる前に、TULIPのお客様との間で実際に起こっている話をしておきたい。
顧客側でTULIPの導入検討に際して、クラウド利用のためのチェックリストを書いてほしい、と顧客の情シスから要求されたことがある。
TULIPはどのようなセキュリティ対策があり、何に準拠しているのか、こうした点は大丈夫かという質問が並んだ一覧表で、それらに対してこちらで「OK」「NG」と記入するような形式になっている。
情シスの仕事に物申す
驚いたのは、その会社のチェックリストに書かれた内容が、そもそも現在の技術に追いついていないと感じたことだ。
情シスの担当者が5年前に作ったものを、現在に至るまで運用しているケースさえある。会社での手続きを通すために、最新のセキュリティを知らない人たちが5年前にリストを作り、そのまま運用されるチェックリストに記載しなければいけない。
そこに記載すればOKということで、まさにお役所仕事のようなことが日本の大手企業で起こっているのだ。
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その他、この節の小見出しはこちらです。気になる項目があればぜひ書籍にてお読みください。
・IT専門家が活躍する欧米の製造業
・リスク回避の発想から新しいものは生み出せない
・企業の独自システムに脆弱性
・2種類のセキュリティ
「誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣」
- 著者:荒谷茂伸
- 出版社:日刊工業新聞社
- ISBN:4526083410,978-4526083419
- 日刊工業新聞社サイト:https://pub.nikkan.co.jp/book/b10084461.html
- amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4526083410