今、ビジネス環境が驚異的なスピードで変わっている。
ビジネスの本質が変わっているにもかかわらず、同じ情報システムをこれまで同様に使い続けるのは誤りと言っていい。したがって、デジタル化も導入すれば終わりではなく、継続・改善し続けていくことが重要になる。
ビジネス環境に合わせて情報システムを改変していかないと、システムが使えなくなることから再び紙で情報を記録しだして、それを紙で計算してから入力する…というように、紙ベースの業務体制に逆戻りという事態にもなりかねない。
ウォーターフォール方式では要件定義不能の例も
ビジネス環境の急速な変化に伴うシステム開発の難しさについて、こんな事例がある。
TULIPの見積もりを出した顧客が、あるベンダに対しても同様にシステム開発の見積もり依頼をしていた。
しかし、当のベンダからは約束期日から3週間が過ぎても、見積もりが提示されなかった。なぜ、そのようなことが起きたかと言えば、伝統的なソフトウェア開発手法であるウォーターフォール方式では結局、要件定義ができなかったことが理由だ。
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その他、この節の小見出しはこちらです。気になる項目があればぜひ書籍にてお読みください。
・小さな単位でシステム開発を繰り返す
・デジタル化の継続改善へ
・自分たちで要件定義できるようになる
・現場主導の開発を支援するテンプレートも用意
「誰も教えてくれない製造業DX成功の秘訣」
- 著者:荒谷茂伸
- 出版社:日刊工業新聞社
- ISBN:4526083410,978-4526083419
- 日刊工業新聞社サイト:https://pub.nikkan.co.jp/book/b10084461.html
- amazon:https://www.amazon.co.jp/dp/4526083410