チェックシート作成の自工程完結を実現 – 株式会社ヤマカツエンジニアリング

  • 株式会社ヤマカツエンジニアリング
製造業

株式会社ヤマカツエンジニアリングは「良いものづくり」を社是とし、鉄、アルミ、ステンレスの溶接加工を主として1995年に創業。
板金、組立出荷、塗装のそれぞれに工場を持つことによる一貫した生産環境を整備。3DCADやレーザ複合加工機、最新型ベンダ機を用いて工作機械のカバー関連、チップコンベア、クーラントタンク、その他生産機械の部品など多様な板金部品を加工している。

TULIPとの出会い

同社は2021年にTULIPを導入。タブレットで使えることやデジタル機器利用した正確な測定などができそうと興味を持った。
一方、自分たちで本当にアプリを作成できるのか、何もないところから作ることができるのか、という不安があった。



現場が便利さを実感したトライアル

「導入の決め手はトライアルだった。実際にTULIPを使ってみて、便利さや拡張性を理解することができた。
いったん別のところで検証するためにトライアルを中断した際、現場の作業員から、『やめてしまうのか?』と言われたことが一番印象に残っている。
また、検証に問題があった際に柔軟に対応してもらえたことはありがたかった。」


サンプルを活用しアプリ自作へ

「ローコード・ノーコードの製品は、多様な使い方ができる一方で、プログラミングレスと謳っていながら結局プログラミングの論理的な概念をある程度わかっていないと使いこなすのが難しい面もある。
TULIPでは、トライアル時に業務に合ったサンプルアプリを1つ作成してもらい、それを真似して他のアプリも作ることができた。」

株式会社ヤマカツエンジニアリング 第二工場長・品質管理 松瀬 貫太 氏

株式会社ヤマカツエンジニアリング
第二工場長・品質管理
松瀬 貫太 氏

株式会社ヤマカツエンジニアリング 品質管理 主任 原田 翔平 氏

株式会社ヤマカツエンジニアリング
品質管理 主任 原田 翔平 氏

[TULIPでの写真撮影] 撮影時に正常な状態と画面上で見比べることができる。

[TULIPでの写真撮影]
撮影時に正常な状態と画面上で見比べることができる。

[バーコードリーダで製造情報を読み取る] 照合作業の負担が大幅に削減

[バーコードリーダで製造情報を読み取る]
照合作業の負担が大幅に削減

チェックシートの作成を自工程で完結

「現状、TULIPは主にチェックシートで活躍している。
製品の状態の証拠として写真撮影を行っているが、従来は撮影した写真をパソコンに取り込みエクセルに埋め込む作業が必要であった。作業者はパソコンもないため、事務の人に都度パソコンを借りる必要があり非常に煩わしい作業だった。

TULIPへの移行により、TULIP上で撮影した写真はそのまま保存され、自動で製品との紐づけができるようになった。TULIP上で印刷ができる点も大きく、この作業を自工程で完結できるようになり大きく効率が上がった。実際に直接の時間短縮の効果も出ている。」

デジタル化に対する意識の変化

「これまでは『デジタル化』という言葉のみが踊っていたが、TULIPの導入により、具体的に何をすれば自分たちの利益に繋がるかがわかってきた。
紙で保存するよりも便利だと現場にも実感してもらえてきている。」

今後のTULIP利用

松瀬氏は「1ライセンス分の費用対効果が直接工数でも取れているので、2ライセンス目を追加してまた改善活動を進めたい。1ライセンス目である程度パターンができているので、2ライセンス目でもすぐに効果が出るのではないか」と期待している。

「外国人労働者の採用が増えてきているので、彼らの教育方法をOJTからTULIPアプリでの教育にしていきたい。教育は日本人同士でもニュアンスを伝えることが大変だが、動画を使うと、そのあたりも伝わりやすくなると期待している。後ろで見ていると、作業を止めにくかったりするが、動画であれば好きなところで停止させたり何回も見たりすることが可能となる。」と今後の展望も語った。

TOP